まずは訃報です。カルガモプロジェクトさんによれば、芝浦の運河のアイドルだったアヒルの芝次郎くんが、今月6日頃亡くなったそうです。どうやら老衰だったのではないかとのことです。とても残念です。
一方で高浜運河では、今月4日頃、新たに5羽のカルガモの雛鳥(高浜運河e)が孵化しました。芝次郎くんの分も、頑張って生き抜いて欲しいですね。
高浜運河eの5兄弟は、早々に災難に巻き込まれていました。今週半ばのある昼下がりのこと。生まれて間もない5兄弟が、親鳥とはぐれてしまったらしく、子供たちだけで運河をさまよっていました。
「ママ・・・ママ・・・どこ行っちゃったの?」
高浜運河eの親鳥は、寂しそうな声で鳴きながら、子供たちを捜します。「子供たち、どこに行ったのかしら・・・」
一方、こちらでは高浜運河dの親子がお休み中。「今日もいい天気ねえ。」
お休みを終えた高浜運河dの親子が出かけたところで、迷子となっている高浜運河eの子供たちと遭遇。
ちょっとちょっと、そっちはママじゃないよ!
結局、みんなついて行っちゃいました。明らかに大きさの違う子が混じってるのに、この母親は気がつかないんでしょうか?
でも、翌日確認したところ、迷子の子供たちは無事に本来の母親のところに戻っていました。どんないきさつがあって戻ることができたのかはわかりませんが、良かった良かった。
さて、8月8日(土)の時点で、芝浦・港南エリアの運河で私が確認できたカルガモ親子は次の通りでした。
ファミリー名 |
推定孵化日 |
初回確認雛 |
8/8の状況 |
備考 |
高浜運河X |
7/12~7/13 |
5羽 |
5羽 |
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高浜運河Y |
7/13~7/14 |
6羽 |
6羽 |
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高浜運河Z |
7/14~7/15 |
5羽 |
5羽 |
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高浜運河a |
7/16~7/17 |
8羽 |
8羽 |
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高浜運河b |
7/22~7/23 |
3羽 |
2羽 |
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高浜運河c |
7/24~7/25 |
4羽 |
4羽 |
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高浜運河d |
7/30~7/31 |
3羽 |
3羽 |
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高浜運河e |
8/3~8/4 |
5羽 |
5羽 |
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高浜運河では、6月に生まれたと思われる雛鳥たちを何羽か見かけるのですが、既にかなり成長し、親離れしてバラバラに行動しているので、どの親子かは特定できません。こちらの写真は6月20日頃に孵化した高浜運河Sの6羽かなとも思いますが、定かではありません。
こちらの5羽は7月13日頃に孵化した高浜運河Xのようです。同時期に孵化した高浜運河Zも同じく5羽ですが、両者が別個に存在していることを確認しています。ただし両者が逆である可能性は捨て切れません。高浜運河Xは、先週は4羽しか確認できなかったため、1羽死んでしまったのかと思っていましたが、やはり5羽とも生きていました。
7月14日頃に孵化した高浜運河Yの6羽です。浜路橋と高浜橋の間で見かけることが多いです。最初に確認した6羽全員が健在です。
7月15日頃に孵化した高浜運河Zの5羽のようです。高浜運河Xと紛らわしいですが、別の親子であることは確認しています。両者とも行動範囲が広がり、ますます紛らわしくなってきました。最初に確認した5羽全員が健在です。
7月17日頃に孵化した高浜運河aの8羽です。新港南橋下のテトラポッドをねぐらとしていますが、そこから離れた場所でも見かけるようになりました。最初に確認した8羽全員が健在です。
7月23日頃に孵化した高浜運河bの2羽です。相変わらず高浜運河bの親鳥は人間に対する警戒心が強いです。割と広範囲のいろいろな場所で見かけます。
7月25日頃に孵化した高浜運河cの4羽です。新港南橋下のテトラポッドの周辺で見かけます。最初に確認した4羽全員が健在です。
7月31日頃に孵化した高浜運河dの3羽です。一旦は高浜運河eと雛混ぜを起こして8羽のファミリーになっていましたが、再度分かれたようです。最初に確認した3羽全員が健在です。
そして、8月4日頃に新たに5羽の雛鳥(高浜運河e)が孵化していました。おそらく、新しく生まれてくるカルガモの雛鳥は今年はこのあたりで最後ではないかと思います。
高浜運河では成鳥のカルガモがつがいでいる様子をめっきり見かけなくなりました。現時点で抱卵している成鳥はもういないのではないかと思います。ただしカルガモプロジェクトさんでは芝浦で昨年8月末に孵化した例を確認していますので、今後も新たな雛鳥が生まれてくる可能性はありえます。