高浜運河を中心とする芝浦・港南エリアの運河では、先週末以降、カルガモの雛鳥の数は30羽程度で安定的に推移しました。この程度の生息数であれば、カルガモたちはナワバリ争いや餌不足に陥ることもなく、平穏に共存していけるようです。
ただし、運河ではカルガモに餌を与える人をちらほら見かけますので、この分を除いた自然だけの餌の供給能力を考えるなら、このエリアで本来養うことができる生息数は、現状の生息数よりは少ないのかもしれません。
8日の夕方には、新港南橋の下で、既に親鳥からは自立している高浜運河Gの8兄弟を久しぶりに見かけました。どうもカルガモの雛鳥は、親離れした後もしばらくの間は兄弟で固まって行動するようです。
彼らはどこかよそにねぐらを見つけたらしく、普段はこの近辺では見かけなくなったのですが、たまには故郷にも戻ってくるんですね。
さて、7月11日(土)の時点で、芝浦・港南エリアの運河で私が確認できたカルガモ親子は次の通りでした。
ファミリー名 | 推定孵化日 | 初回確認雛 | 7/11の状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|
高浜運河I | 5/29以前 | 2羽 | 1羽 | |
高浜運河N | 6/1~4 | 計19羽 | 3羽 | J~Mが合流 |
高浜運河Q | 6/12以前 | 3羽 | 2羽 | |
高浜運河R | 6/12~13 | 8羽 | 7羽 | |
高浜運河S | 6/19~20 | 8羽 | 6羽 | |
高浜運河U | 6/26~27 | 9羽 | 7羽 | |
高浜運河V | 6/30~7/1 | 5羽 | 5羽 | |
高浜運河W | 7/10~7/11 | 3羽 | 3羽 | |
芝浦C | 7/6以前 | 2羽 | 2羽 | 高浜運河Tと同一? |
5月末に孵化した高浜運河Iです。もう両親からは独り立ちしているのですが、高浜運河が気に入ったのか、浜路橋の下に住み着いています。今年高浜運河で生まれたカルガモの雛鳥たちの中で、独り立ち後もこうして住み着いているのはこの子が初めてです。
6月1日から4日頃に孵化した高浜運河Nのようです。先週は4羽見かけましたが、今週は3羽しか見られませんでした。1羽には何かあったのかもしれません。これだけ大きくなれば単独行動してもそれほど危なくはありませんので、1羽はたまたま別行動していただけと思いたいですね。
6月11日頃に孵化した高浜運河Qの2兄弟です。彼らはまだ母親が近くにいることが多いです。成鳥の体毛への生え換わりがもう少しで完了します。
6月13日頃に孵化した高浜運河Rの7羽です。先週末に7羽の姿を確認し、以降は1羽も欠けずに元気に成長しています。
6月20日頃に孵化した高浜運河Sの6羽です。先週末以降は1羽も欠けていません。最近はこのファミリーの母親が、気が立っているのか、他の成鳥や雛鳥に襲い掛かる様子が見られます。
昨日は高浜運河Sの親子が何度も水に潜る練習をしていました。雛鳥たちの潜水も達者なものです。
6月27日頃に孵化した高浜運河Uの7羽です。先週末以降は1羽も欠けていません。先週末までは浜路橋よりも南には来ようとしませんでしたが、今週からは浜路橋の南側にも来るようになりました。しかしおっかなびっくりという感じで、人間の姿を見るとすぐに逃げます。
7月1日頃に孵化した高浜運河Vの5羽です。最初に見かけた時から1羽も欠けずに成長しています。
そして、またまた新しく3羽(高浜運河W)の雛鳥が孵化したようです。推定孵化日は7月10日から11日です。周囲に攻撃的な成鳥が多い中で、無事に育っていけるか気がかりです。
7月に入り、新しく生まれてくる雛鳥の数は減りましたが、若干はいるようです。カルガモプロジェクトさんによれば、芝浦アイランドの周辺では昨年は8月末に孵化した例があったそうです。
(7/14追記)14日に新芝南運河で芝浦C(高浜運河Tと同一?)の2羽と親鳥を見かけました。この2羽も先週以降順調に育っているようです。
(7/15追記)高浜運河では13日から15日にかけて何と新たに3ファミリー16羽の雛鳥が孵化していました。こちらについては今週末に改めて掲載します。
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