2009年6月28日日曜日

高浜運河ではまたも2ファミリーのカルガモが孵化

高浜運河を中心とする芝浦・港南エリアの運河では、先週の時点からまた新たに2ファミリーのカルガモの雛鳥が孵化しました。一方で既に成長した雛鳥たちの中には姿が見られなくなったものもおり、雛鳥の総数は減少しています。6月27日(土)の時点で私が確認した結果をまとめました。

ファミリー名 推定孵化日 初回確認雛 6/27の状況 備考
高浜運河B 5/18~19 5羽 5羽
芝浦B 5/27以前 11羽 3羽
高浜運河G 5/22~26 計33羽 8羽 C~Fのいずれか
5/30に9羽を確認
高浜運河I 5/29以前 2羽 1羽
高浜運河N 6/1~4 計19羽 4羽 J~Mが合流
高浜運河O 6/10以前 4羽 不明 26日に4羽を確認
高浜運河Q 6/12以前 3羽 2羽
高浜運河R 6/12~13 8羽 8羽
高浜運河S 6/19~20 8羽 6羽
高浜運河T 6/22~23 6羽 3羽
高浜運河U 6/26~27 9羽 9羽

5月18日頃に孵化した5羽(高浜運河B)です。どうやら他の場所にねぐらを見つけたらしく、普段は高浜運河では見かけなくなりました。夕刻になると近所の方が餌やりをするので、それを目当てにやってくるようです。彼らはいつも母親と一緒で、なかなか親離れしません。

芝浦アイランドの周辺にいる3兄弟です。5月下旬に孵化した11羽(芝浦B)のうちの生き残りとみられます。体毛の生え換わりも終わり、もうすぐ独り立ちする頃です。

5月22日から26日頃に多数が孵化した中の生き残りとみられる8羽(高浜運河G)です。このとき親鳥も近くにいましたが、親鳥とは別々に行動することも多くなってきました。独り立ちの兆候でしょうか。

5月末に孵化した高浜運河Iです。兄弟は死んでしまって1羽きりになってしまいましたが、両親と3羽連れの姿がよく見られます。

成長の程度からみて、6月1日から4日頃に別々のファミリーとして孵化し、その後混ざってしまった11羽(高浜運河N)のうちの4羽であると思います。先週末までは11羽が一緒でしたが、今週に入ってからは4羽しか見あたりません。

こちらは高浜運河Nの先週の様子です。高浜運河Nには、母親とは別のメスの成鳥が近寄ってきて、混ざってしまった自分の子供を取り返そうとしているように見えました。結局、雛鳥はそれぞれのメスについていって、二手に分かれたのではないかと思います。

残りの7羽の姿は高浜運河周辺では見当たりませんでした。これだけ大きくなった雛鳥がそう簡単にバタバタと死んでしまうとは考えづらいので、どこか他の場所で生存していると思いたいですね。

6月9日頃に孵化した4羽(高浜運河O)です。この写真は26日に撮影したものです。土日には高浜運河周辺では見当たりませんでした。やはり、どこか他の場所で生存していると思いたいです。

6月11日頃に孵化した高浜運河Qの2兄弟です。浜路橋周辺で見かけることが多いです。

6月13日に初めて見かけた8羽(高浜運河R)です。今までのところ一羽も欠けずに生存しています。現在高浜運河にいる雛鳥たちの中では、この子たちが一番活発です。

6月20日に初めて見かけた雛鳥たち(高浜運河S)です。当初は8羽いましたが、6羽に減ってしまったようです。

6月22日から23日にまた新たに孵化したとみられる雛鳥たち(高浜運河T)です。現時点では3羽が生存しています。

こちらは高浜運河Tの23日朝時点での写真です。生まれてきたのは6羽でした。しかし、高浜運河の混雑状況では、生き抜くのは難しかったようです。

そして、土曜日にまた9羽(高浜運河U)が新しく生まれていました。推定孵化日は6月26日から27日です。母親と父親がぴったりと寄り添っていました。

今週生まれてきた他の雛鳥たちの状況を見る限りでは、この子たちが生き抜くのも難しそうですが、頑張って欲しいものです。

話は変わりますが、aomorikumaさんによる『あおもりくまの生態』というブログに、カルガモによる子殺しの様子を捉えた動画が紹介されていました(見たくない方はリンクを踏まないでください)。私が目撃した事例はあくまでメスの成鳥がよその子供を殺害したものでしたが、こちらの事例は自分の子供を殺害した、いわば「間引き」といえるものだそうです。

カルガモの雛鳥に必要な量の餌を供給するためには、どうやら相当広い面積の水面が必要のようです。餌不足に直面した親鳥がこうした行動を取るのもありうる話だと思います。なお高浜運河では「間引き」のような事例は確認していません。

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