2009年5月1日金曜日

巨大都市模型

森ビルが2016年オリンピック・パラリンピックの招致活動に協力して、IOC評価委員会の東京視察の際に、東京の巨大都市模型を展示しました。IOCの皆さんが帰った後も我々都民のために少しの間だけ展示してくれていて、その模様がネット上で話題になっていたので見てきました。
展示場所は近未来には水没する有明の東京ビッグサイトです。展示期間は昨日まででしたので展示は既に終了しています。模型は1/1000スケールで、大きさは17.0メートル×15.3メートル、23区東南部に散在しているオリンピック会場予定地の範囲がカバーされています。
2003年に六本木ヒルズ森タワーがオープンしたときに開催されていた「世界都市展」で同じような模型が展示されていました。今回の模型は、そのときの模型をその後の都市開発の状況に合わせてアップデートし、さらに湾岸部分を付け足したものだと思います。
最新の状況は完全にはフォローしきれていないらしく、芝浦のルネサイトがちゃんと建っている一方で、既に消滅しているはずの東京ガス旧田町用地のガスタンクや芝浦水再生センターの旧汚泥処理工場は健在であるという、現実にはありえないちぐはぐな光景となっていました。

あと気づいたのは、現在は緑地がほとんどない芝浦埠頭や品川埠頭に、模型では緑地が広がっていることです。現在品川埠頭では、既存の3棟の内貿上屋を1棟に集約して新築する工事を行っています。まだ公式発表されていないと思うのですが、新築される内貿上屋は屋上緑化されて公園として解放される予定なのかもしれません。もしそうであれば港南に公園がまた1つ増え、いっそう緑豊かな地域となることになります。

模型はとても良くできていて見事なものだったのですが、最近ではGoogle Earthで手軽に都市上空からの眺めをシミュレーションできてしまうので、ありがたみは減ってしまいましたね。

品川上空のあたりがちょうど観覧ステージとなっていました。お客さんたちの会話に耳をそばだててみると、「品川駅って広いんだなー」という会話が漏れ聞こえてきました。広いように見えているのは品川駅ではなく田町車両センターなんですけどね。田町車両センター再開発の規模とインパクトについて理解が広まったという効果があったかもしれません。

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