『日刊建設通信新聞』が、今日付けの記事で、「東京ガス芝浦計画」(仮称)の概要が明らかになったと報じていました。
これは、田町駅東口(芝浦口)の東京ガス田町用地跡地に港区の公共施設が移転し、移転で空いた土地を東京ガスが再開発するものです。記事全文の閲覧には会員登録が必要のようですので要約を掲載します。
- 建設地は、現在、芝浦港南総合支所、芝浦小学校、スポーツセンターなどがある2.8haの敷地。
- 用途地域は商業地域と準工業地域で、建ぺい率60~80%、容積率400~500%。
- 高さ180mの超高層ツインタワー、高さ40mのホテル棟、商店街棟などを建設。
- 敷地南側のA棟などは2011年度着工、2014年度竣工を予定。B棟は2013年度着工、2016年度竣工を予定。
- ディベロッパーは三井不動産と三菱地所。
建設地は田町駅東口北地区と呼ばれる地区の一部です。現在、建設地の大半は港区有地となっており、芝浦港南総合支所、芝浦小学校、スポーツセンターなどの公共施設と、若干の商業ビルが立地しています。モノレールを挟んでその北東側には、かつて東京ガス田町用地がありました。
田町駅東口北地区
2005年頃から、東京ガス所有地と区有地を交換して、田町用地跡地に公共施設が移転し、空いた土地を東京ガスが再開発するという話が持ち上がっていたのですが、田町用地跡地で土壌汚染が見つかったため、進展が遅れていました。その後、汚染土壌の浄化作業が行われてきました。
田町用地跡地に建設される複合公共施設は、先ごろ大枠が決定され、2012年度中の開設が予定されています。芝浦小学校の移転先の新校舎も既に着工しており、2010年秋に完成します。こうしたことから、区有地が空く目途が立ったことで、東京ガスの再開発計画の方も具体化してきたようです。
今後のスケジュールを記事の情報をもとに推定すると、まず、2011年度に芝浦小学校の現校舎が取り壊されます。記事にはありませんが田町駅芝浦口前に並んでいる雑居ビルも取り壊されるはずです。総合支所庁舎も同様のはずですが、こちらの取り壊しは少し遅れて2013年度からになるかもしれません。これらの跡地には超高層ツインタワーA棟、ホテル棟、商店街棟が建設され、2014年度に竣工します。スポーツセンターの取り壊しは2013年度に始まり、超高層ツインタワーB棟が2016年度に完成します。
超高層ツインタワーの高さは180メートルとのことですから、芝浦アイランドのタワーマンション群やキャピタルマークタワーよりも10メートル以上高く、住友不動産三田ツインビル西館(赤いビル)とほぼ同じ高さになります。容積率から床面積を概算してみると、やはり三田ツインビル西館に近い大きさになりそうです。三田ツインビル西館の上層階が賃貸マンションの「ラ・トゥール三田」であるように、一部の階にマンションが入る可能性もあると思いますが、詳しいことはまだ明らかになっていません。
商店街棟はおそらく駅直結となり、西口にある田町センタービル「ピアタ」のような構造になるかと思います。もっとも、田町センタービルは飲み屋とパチンコ屋ばかりなので、あれよりは垢抜けた感じになって欲しいところです。
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