2009年5月12日火曜日

ホテルパシフィック東京に足りないものは「あれ」なのか

外資系ITベンダ採用担当者のつぶやき』というエッセイにこんな話が載っていました。

某外資系ITベンダの人事部で働く久利さん。ある日、上司からホテルの予約を頼まれます。

「今度米国からヴァイスプレジテンドのマイケルさん(仮名)が来日するから、品川駅近くのホテルで3泊とっておいてほしい。あ、分かっていると思うけど、あれは必須だから」

あれとは何のことだろうと悩んだ久利さんは、一つの答えを思いつきます。

「マイケルさんの滞在するホテルですが、Aホテルで宜しいでしょうか?歴史のある格式あるホテルですし、富士山も見えます」

しかし、上司からは「マイケルさんにはAホテルではダメだよ」と言われてしまいます。

あれとはジムもしくはプールのことだったのです。海外のエグゼクティブはトレーニングを日課としており、それは単に健康維持のためではなく、有酸素運動によって頭脳が活性化されるのである。だから日本人もトレーニングしようというのが話のオチでした。

確かに、近年開業した外人も泊まりそうな高級シティーホテルにはたいていあれ(ジムかプール)があります。例えば、比較的規模が小さいストリングスホテル東京インターコンチネンタルにも、しっかりフィットネスルームがあります。また、品川プリンスホテル、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、ザ・プリンスさくらタワー東京の品川駅西口プリンスホテル群には、エリアの宿泊客が共通で利用できるジムプールがあります。

しかし、品川駅に近く、歴史も格式もあり、富士山も見えるホテルであるホテルパシフィック東京には、ジムもプールもありません。


ホテルパシフィック東京
あれがないために海外のエグゼクティブから嫌われてしまったためかはわかりませんが、3月26日、ホテルパシフィック東京は2010年9月末日をもって営業を休止すると発表しました

既にホテルパシフィック東京は築40年近く経過しており、いずれにせよ水周りを中心とする大規模修繕は避けられなかったはずです。東京でのホテル競争が激化する中で、ホテルパシフィック東京はあれがないなど設備が陳腐化しており、修繕に多額の費用をかけてまで営業を継続するべきではないという経営判断があったのでしょう。

営業休止後は、現在の建物のままビジネスホテルとして営業していくのも一つの選択ではありますが、将来のリニア始発駅となることが確実視されている品川駅前の一等地ですから、それではもったいないと思います。隣の品川税務署の敷地と一体的に再開発され、グラントウキョウノースタワーのような商業施設とオフィスの複合ビルが建てられると予想しています。

品川税務署は既に移転の方針が決まっています。ただし、品川税務署の敷地は第2種住居地域に指定され、容積率は300%となっていますので、容積率の緩和が今後議論になるかと思います。

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